メスや注射に頼ることなく、物理的・視覚的にアプローチする鼻の下を短くする方法はすでに確立されています。日常のセルフケアにおいて即効性と安全性を両立できる最大の武器が、錯視効果を巧みに操る人中短縮 メイクです。
現場のヘアメイクアップアーティストが実践するメイクの基本ステップは以下の4点に集約されます。
第一に、鼻柱の根元(小鼻と人中の境目)に薄いブラウンのシェーディングパウダーで微小な影を仕込みます。下向きの影を作ることで、鼻先がわずかに下がったように見え、人中の開始位置を視覚的に下げることができます。
第二に、上唇の山(キューピッドボウ)の輪郭を1.0〜1.5mmほどオーバー気味に描くオーバーリップの手法です。肌なじみの良い粘膜カラーのリップライナーを用い、上唇の中央部分だけをふっくらと拡張します。さらに唇の山の山頂部分に繊細なハイライトパウダーを点置きすることで、光の反射による立体的なCカールを偽装できます。
第三に、チークの配置転換です。頬の中央よりやや低めに入れてしまうと顔の縦幅が伸びて見えるため、小鼻のラインよりも高めの位置から横楕円状に広げ、中顔面全体の余白をタイトに引き締めます。
メイクと並んで絶大な効果を発揮するのがヘアデザインの工夫です。特に縦の長さを緩和させたい面長 鼻の下 似合う髪型の鉄則は、視線を横方向へ誘導する「ひし形シルエット」の構築にあります。前髪を完全に上げておでこを全開にすると顔全体の縦ラインが強調されて人中の長さが際立つため、目元ギリギリでカットしたワイドバングや、サイドにふんわりと流れるフェザーバングが適しています。サイドにレイヤーを入れて横幅にボリュームを持たせ、首元にくびれを作った外ハネミディアムなどは、視線を顔の上下から外側へ分散させる効果的なアプローチです。