櫓の上に立ち、トレードマークの派手な衣装とサングラスで観衆を煽るTRFのリーダー・DJ KOO。彼がドロップする90年代のダンスアンセムに合わせて、何千人もの群衆が一斉に腕を突き上げる。これぞ中野名物「ディスコ盆踊り」の真骨頂だ。
太鼓のビートと四つ打ちのキックが共鳴し、広場全体が巨大なオープンエアのダンスフロアへと変貌を遂げる。そこには世代の分断も、カルチャーの壁もない。孫の手を引く祖母がDJの煽りに合わせて飛び跳ね、スーツ姿の会社員がネクタイを緩めてステップを踏む。この圧倒的なカオスと多幸感こそが、他の追随を許さない中野だけの磁場を作り出している。