事態が風雲を告げたのは、警視庁による家宅捜索と雨宮氏の逮捕だった。適用された法規は「東京都青少年健全育成条例」違反。16歳未満の少女に対して淫らな行為を行った容疑がかけられた。治安の維持を謳っていた人物が、まさにその街の若者を対象とした犯罪容疑で身柄を拘束されたニュースは、社会に激震を走らせた。
この逮捕劇により、街の「自警団」に対する視線は一変する。行政や福祉の枠組みから零れ落ちた若者たちを民間の有志が救うというシナリオは、法の遵守とコンプライアンスの壁に突き当たった。安全な居場所を提供しているはずの場所が、実際にはさらなる危険の入り口であったという現実は、地域の防犯体制や青少年保護政策の抜本的な見直しを迫る契機となった。