星アナを語る上で常に議論の的となってきたのが、その著名な血筋です。母は言わずと知れた元TBSのトップアナウンサーで、情報番組の顔として長年活躍した三雲孝江氏。そして父親はTBSで数々の名作ドラマやバラエティを手掛けた元敏腕プロデューサーの星勝幸氏です。
「親の七光りでNHKの重要ポストを射止めたのではないか」という穿った見方は、彼女の知名度上昇とともに幾度となく囁かれてきました。しかし、放送界の内情を知る関係者はそうした俗説を真っ向から否定します。NHKの採用試験や人事配置において、民放関係者の親族であることが有利に働く土壌は存在せず、むしろ「名キャスターの娘」というレッテルは減点主義に晒されやすい過酷なハードルとなるためです。
実際に地方局時代を知る同僚取材によれば、彼女が公の場で両親の名を口にすることは皆無であり、現場取材では泥にまみれながら自らカメラマンとともにアポイントを取り付ける姿が日常でした。母・三雲氏の柔らかく温かみのある語り口とは異なり、星アナはクールで理知的なアプローチを自らのスタイルとして確立。親の威光に頼るどころか、「三雲孝江の娘」という色眼鏡を自らの取材力とアナウンス技術だけで剥ぎ取ってきたプロセスこそが真実と言えます。