当時の発表はまさに寝耳に水だった。ニッポン放送のキーステーションから全国へ届けられる『オードリーのオールナイトニッポン』。その番組内で、若林はあまりにも淡々と、しかし噛みしめるように結婚の事実を打ち明けた。相手は15歳年下の一般女性。看護師として働く彼女との出会いは、知人を介した会食だったという。過密なスケジュールと独特の人間観察眼を持つ若林が、初対面で「この人といると心が落ち着く」と感じたというエピソードは、ファンの間でも非常に有名だ。
交際期間はわずか数ヶ月というスピード展開だったが、そこにはお互いの価値観を深く尊重し合う濃密な時間があった。妻となった女性は、若林のナイーブな内面や深夜に及ぶ執筆作業、お笑いに対する偏執的なまでの情熱をありのまま受け止めた。彼女のブレない大らかさと包容力こそが、長年「屈折した青春」をこじらせていた若林の心を解きほぐした一番の要素だったのだろう。深夜、スマートフォンやradikoを通じてタイムシフト聴取していたリスナーたちは、驚きとともに温かい感動に包まれた。