「引き分け再試合」というドラマが幾度となく語り継がれてきた高校野球界ですが、日本高等学校野球連盟(高野連)は選手の肘や肩の障害予防を目的に、ルールの大刷新を断行しました。現在では甲子園大会および地方大会の全試合において、「10回からタイブレーク規定」が導入されています。
高校野球のタイブレークは、前イニングからの継続打順を採用し、走者無死一・二塁の状況から攻撃を開始します。最大回数の上限は設けられておらず、どちらかが勝ち越すまでイニングが重ねられます。同時に導入された「1週間500球以内」の球数制限ルールと相まって、総力戦での投手起用が勝敗を左右する構造へと変化しました。
海の向こうのメジャーリーグ(MLB)では、さらにスピーディーな決着を促す方式が採用されています。
- MLBレギュラーシーズン:10回以降は走者無死二塁(ゴーストランナー)からスタート。打順は通常通りの継続打順となり、直前の打席を完了した選手が二塁走者となります。
- MLBポストシーズン:ワールドシリーズなどの大舞台ではタイブレークを採用せず、走者なしの通常ルールで無制限に延長戦を行います。
- WBC(ワールド・ベースボール・クラシック):国際試合の標準として「10回から無死二塁」のタイブレークが適用され、早期決着が図られます。