オセロ界の歴史には、時代を象徴する才能が燦然と輝いている。前人未到の記録を打ち立て、通算9度の世界制覇を成し遂げた高梨祐介はその筆頭だ。彼の終盤における完全読みは「高梨精密機械」と恐れられ、正確無比な計算力で一時代を築き上げた。
その絶対王者の系譜に新たな衝撃を与えたのが、11歳という世界最年少記録で頂点に立った福地啓介である。物おじしない柔軟な発想とAI世代ならではの圧倒的な研究量で、ベテラン勢を次々と破った功績は記憶に新しい。新旧の天才たちが繰り広げてきた死闘は、そのまま世界オセロ選手権の歴史的価値を高めている。