大谷資料館の単体見学だけで宇都宮を去るのは非常にもったいない選択です。大谷地区一帯には、大谷石文化を多角的に体感できる歴史的名所が徒歩圏内に点在しています。
第一に立ち寄るべきは、大谷資料館から車で約3分、徒歩でも約15分の距離にある「大谷寺(おおやじ)」です。洞窟に包まれるように建つ本堂内には、平安時代初期に弘法大師の作と伝えられる日本最古の石仏「大谷観音(千手観音立像、国指定特別史跡・重要文化財)」が岩肌に直接彫り込まれており、その迫力は圧巻の一言です。境内から出土した約1万1千年前の縄文人の人骨が展示されている宝物館も見逃せません。
大谷寺のすぐ隣にそびえ立つのが、高さ約27メートルを誇る巨大な「平和観音」です。太平洋戦争の戦没者供養と世界平和を祈り、大谷石の採石場跡の岸壁に6年の歳月をかけてすべて手彫りで彫刻された観音像で、階段を登って像の肩の高さまで上がると、大谷の奇岩群を一望するパノラマが広がります。
モデルコースとしては、午前中に大谷資料館で地下空間を探訪し、ROCKSIDE MARKETでランチを堪能。午後に大谷寺と平和観音を巡った後、夕方に宇都宮市街地へ戻り、名物の「宇都宮餃子」の食べ比べを楽しむルートが、最も無駄がなく充実した王道の周遊プランとなります。