宙組時代、そして姿月あさとの舞台キャリアにおいて不滅の金字塔となったのが、1998年に行われた宙組公演『エリザベート―愛と死の輪舞―』での死の帝王・トート役です。
彼女が演じたトートは、172cmの長身と中性的な美貌、そして何よりも劇場全体を震わせる圧倒的な歌唱力によって、歴代最高峰のトートの一人として現在も語り継がれています。低音からハイトーンまで破綻なく響き渡る声量と、人知を超えた黄泉の帝王の冷徹さ・激情を表現した歌唱は、専門家や評論家からも極めて高い評価を獲得しました。
エリザベート役を演じた花總まりとの息を呑む緊張感とハーモニーは、宝塚歌劇のひとつの到達点と称され、宝塚を退団した今なお「姿月のトートを超える存在は稀有である」と熱狂的な支持を集め続けています。