風車の弥七に関しては、ネット上でいくつかの事実誤認や俗説がまことしやかに囁かれています。ここでは代表的な2つの誤解を正し、歴史的・制作的な事実を明確にしておきます。
誤解1:「うっかり八兵衛」と弥七は同一の組織に属していた?
一部のまとめ記事などで「八兵衛と弥七は同郷の忍者仲間だった」という記述が見られますが、これは完全な誤りです。高橋元太郎氏演じる「うっかり八兵衛」は、元々は江戸の町人(盗っ人の手下だった過去を持つ)であり、忍者としての訓練は一切受けていません。弥七が八兵衛の保護者のように振る舞い、八兵衛が弥七を「親分」と呼んで慕っていたため混同されがちですが、弥七は伊賀・素破の流れを汲む本物の忍びであり、二人の出自と実力は明確に区別されています。
誤解2:弥七は一度だけ敵に寝返ったことがある?
「弥七が裏切って黄門様を襲ったエピソードがある」という噂も存在します。これは第8部などで描かれた「弥七に瓜二つの偽物が現れる回」や「敵の催眠術・毒薬によって操られた回」の記憶が曲解されたものです。弥七自身の忠誠心や倫理観が揺らいで自発的に裏切ったことは、全シリーズを通じて一度たりともありません。常に冷静沈着で裏切らないという確固たる信頼性こそが、弥七の最大のアイデンティティです。