無人島と一言で言っても、その実態は驚くほど多様だ。東京湾に浮かぶ猿島のように、都心からわずか1時間程度でアクセスでき、旧要塞の歴史遺構散策を楽しめる定番スポットもあれば、荒波に阻まれて年間数日しか近づけない絶海の孤島まで存在する。
地方創生の文脈において、地方自治体や地元の観光業が無人島という特異なリソースの有効活用に乗り出している。定期船の運航や安全設備の拡充によって上陸条件が緩和された島がある一方で、老朽化した建造物の崩落リスクや希少な固有種の保護、さらには安全保障上の観点から、国や自治体が厳重な立ち入り禁止措置を継続している島も依然として多い。安全な渡航を果たすためには、海上保安庁が発出する航行警報や運航会社の直近情報へのアクセスが不可欠となる。