インターネットの掲示板やまとめサイトにおいて長年まことしやかに囁かれてきたのが、「おもちゃのバンバンは経営破綻して倒産した」という言説です。しかし、この言説には明確な事実誤認が含まれています。
登記記録および業界の公表資料に照らし合わせると、おもちゃのバンバン倒産の真相は、負債を抱えた破産ではなく、運営企業による事業再構築と業態の選択的撤退でした。玩具事業を担っていた株式会社新川は、玩具部門の収益性低下を冷静に見極め、競合激化で泥沼化する前にチェーン展開の幕引きを行いました。会社そのものが清算されたわけではなく、本業である靴小売業へ軸足を戻したというのが正確な歴史的事実です。
地方の郊外において、ある日を境に玩具の看板が下ろされ、気がつけば靴店や他店舗に変わっていたという急激な風景の変貌が、消費者の記憶の中で「姿を消した=倒産した」という思い込みに変換され、都市伝説的に語り継がれてしまったと結論づけられます。