今回、当時の取材アーカイブや関係者の証言を改めて精査したところ、中学生時代の長澤まさみが残した非常に興味深い発言が浮かび上がってきた。多忙を極める中学生生活の中で、彼女は「周囲の評価よりも、自分がその役をどう生きられるかが大事」という趣旨のコメントを口にしていた。
10代前半にして、他者からの目線に惑わされず、役柄の心象風景に没頭しようとする客観的な視点を持っていた点には驚かされる。史上最年少でグランプリを手にしたシンデレラという華やかなラベルの裏で、一人の人間として誠実に作品と向き合い続けた姿勢こそが、後にトップ女優へと上り詰める最大の推進力となったのは疑いようもない。