坂口杏里の人生を語る上で避けて通れないのが、実母であり国民的女優であった坂口良子さんとの親子関係です。
良子さんは昭和から平成にかけて数多くの名作ドラマで主演を務め、清純派女優として圧倒的な人気を誇りました。2008年、杏里が芸能界デビューを果たした当初は「母娘での共演」が多く、バラエティ番組では母が娘を優しく見守り、娘が母に甘える仲睦まじい姿が視聴者に親しまれていました。
しかし、2013年3月、良子さんが横紋筋肉腫および肺炎のため57歳の若さで急逝します。当時まだ22歳だった杏里にとって、人生最大の理解者であり芸能界での後ろ盾でもあった母の死は、計り知れない打撃となりました。
関係者の手記や当時のインタビュー証言によると、母の他界後、遺産として残された数千万円から1億円超とも言われる資金を手にしたものの、「埋めようのない深い喪失感と孤独」から歌舞伎町のホストクラブに通い詰めるようになります。一夜で数百万円を使う派手な豪遊が報じられ、瞬く間に遺産を使い果たし、多額の借金を背負うこととなりました。