Co2ナルコーシスとは?酸素投与が招く呼吸停止の罠と初期症状

Co2ナルコーシスとは?酸素投与が招く呼吸停止の罠と初期症状

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病棟看護師や救急救命士の手記やヒヤリハット報告では、「さっきまで会話ができていた患者が、酸素を始めて1時間ほどで呼びかけに応じなくなった」「いびきをかいて眠っていると思っていたら、実は昏睡だった」という証言が後を絶ちません。CO2ナルコーシスは前兆なく突然意識を失うのではなく、明確な段階を経て進行します。

患者の生命を救う鍵は、極めて軽微なCO2ナルコーシス 初期症状にいち早く気づけるかどうかにかかっています。

■ 第1段階:初期の身体徴候(高炭酸ガス血症 症状の始まり)
初期には、脳血管拡張に伴う拍動性の強い「頭痛」や「顔面の紅潮」、多量の「発汗」が観察されます。また、自律神経の乱れから血圧上昇や頻脈が見られます。この段階で患者が「頭が重い」「ぼーっとする」と訴えたり、不穏な動きを見せたりすることが特徴です。

■ 第2段階:神経症状の顕在化(傾眠と振戦)
さらにCO2が蓄積すると、会話のつじつまが合わなくなる見当識障害や、日中にもかかわらずウトウトと眠り込む「傾眠傾向」が現れます。極めて特徴的な身体所見として、両腕を前方に伸ばして手首を背屈させた際に手足が不随意にパタパタと震える「羽ばたき振戦(アステリキシス)」が認められます。

■ 第3段階:呼吸不全と昏睡(救急処置が必須の極期)
呼吸数は減少し、浅く不規則な呼吸やチェーン・ストークス呼吸様の間欠的呼吸へ移行します。瞳孔散大、全身の筋弛緩を経て完全な昏睡に陥り、最終的には自発呼吸停止から心停止へと至ります。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。