膝関節の回旋をロック・アンロックする鍵を握るのが、深層に位置する「膝窩筋」だ。近年のスポーツ医学研究によって、膝裏の痛みの多くがこの微小な筋肉のスパズム(過緊張)に起因していることが判明してきた。
最新の運動療法プロトコルに基づく効果的なセルフケアは、無理な牽引ではなく、緊張した結合組織を緩める「筋膜リリース」と段階的なモビリティワークにある。床に座り、フォームローラーやテニスボールを膝裏のやや下、外側寄りのポイントに優しく当て、自重をかけながらゆっくりと足首を上下に動かす。痛気持ちいい強さで30秒キープするだけで、膝窩筋の滑走性が劇的に改善し、関節の可動域が回復する。