2019年にNetflixで配信がスタートしたオリジナルシリーズ『全裸監督』は、村西とおるの名を国内のみならず全世界へと知らしめる決定打となりました。本橋信宏のノンフィクションを原作とし、俳優の山田孝之が怪演した村西像は、狂気と情熱が同居するアンチヒーローとして世界中の視聴者に衝撃を与えました。
作品中では、ビニール本業界からの台頭、ダイヤモンド映像の設立、ハワイでの過激なロケと司法当局との攻防など、昭和後期のアンダーグラウンドカルチャーが疾走感たっぷりに描かれました。村西本人もドラマのクオリティを絶賛し、プロモーション活動にも積極的に協力。山田孝之の憑依的な演技に対して「私の魂が乗り移ったかのよう」と最大級の賛辞を贈っています。
フィクションとしての脚色や演出上の誇張は含まれているものの、劇中で描かれた破滅的なまでの情熱と、常識を覆すバイタリティは紛れもない真実です。ドラマの世界的成功によって、村西は単なる「過去のスキャンダルメーカー」から「昭和のアウトローが生んだ稀代のイノベーター」として国際的なカルチャーアイコンへと昇華しました。