発売から長い年月が経過した現在においても、「歴代最強のチャンピオン」として真っ先に名が挙がるのはシンオウ地方の覇者シロナだ。そして、その評価を揺るぎないものにしている最大の要因が、彼女の相棒であるガブリアスの規格外な戦闘能力にある。
強さの第一の理由は、種族値102という絶妙極まりない「素早さ」のラインにある。当時の対戦環境において激戦区とされた素早さ種族値100のモンスター群(リザードンやボーマンダなど)をわずか「2」上回る設計は、先行逃げ切りを狙うプレイヤーの戦略を根本から打ち砕いた。さらに、高い攻撃力130と並外れた耐久力を兼ね備えており、弱点をつ突いても一撃で倒しきれないタフネスを誇る。
加えて、シロナの個体が保持するステータス補正や技範囲の広さも異常だった。「つるぎのまい」で攻撃力を倍増させ、タイプ一致の強力な物理技「じしん」や「ドラゴンダイブ」を放つ立ち回りは、準備不足のパーティを瞬時に全滅させる破壊力を持っていた。弱点であるこおりタイプ技に対しても、半減の実(ヤチェのみ)を持たせることで反撃のチャンスを潰す徹底ぶりであり、この緻密な構築こそが最強と呼ばれる真の理由である。