ネット上の口コミ掲示板やSNS、知恵袋などに寄せられる体験談を検証すると、ぶどう狩り現場の「理想と現実」が鮮明に浮かび上がります。
最も多く見られる不満の声は、「思っていたよりも食べられない」という生理的な限界です。一般的な成人が一度に無理なく食べられるぶどうの量は、巨峰やピオーネであれば1房半から多くて2房程度(約600〜800g)とされています。ぶどうは果糖分が高く、後半になると強い甘みで口の中が重くなり、満腹感よりも先に「味覚の飽き」が訪れます。現場を取材すると、ベテランの来園者は水筒に冷水や無糖の炭酸水を持参し、適宜口内をリセットしながらゆっくり味わう工夫を凝らしていました。
また、「予約なし」での突撃によるトラブルも頻発しています。「当日受付可」と掲示されている農園であっても、それは「生育状況と来園者数に余裕がある場合に限る」という意味であることがほとんどです。特に好天に恵まれた連休などは、午前10時の段階でその日のもぎ取り可能上限数に達し、受付終了となるケースが珍しくありません。「ネットの古いブログを見て予約なしで行ったら断られた」という声は後を絶たず、事前確認または早朝の出発が不可欠であることが分かります。