日本の茶文化を大成させた千利休の時代から、お茶を愉しむ行為と「道具を手入れし、慈しむ」姿勢は不可分でした。美味しい緑茶を淹れるためには、茶葉の選定だけでなく、茶器の状態を常に清浄に保つことが欠かせません。
注ぎ口のゴムを外すと「急須の先が欠けてしまわないか心配だ」と感じる人もいるかもしれません。しかし、繊細な陶器を丁寧に扱い、使用後はしっかり乾かすという一連の所作こそが、日本の茶道や煎茶道に息づく美意識でもあります。不必要なカバーに頼るのではなく、道具そのものと丁寧に向き合うことこそが、美味しい一杯への近道と言えます。