SNS上では「売り切れてもすぐに再販されるから転売価格で買うな」という呼びかけが散見されます。しかし、一番くじの製造・流通構造を客観的に見つめると、この言説には大きな盲点が存在します。
結論から言えば、一番くじの同一弾が完全な形で店頭再販される確率は極めて低いのが業界の通例です。BANDAI SPIRITSにおける一番くじの生産ラインは、半年以上前から細かくスケジューリングされており、他作品の新商品が次々と控えているため、需要が高いからといって即座に追加プレスをかける体制にはなっていません。
過去に「再販」と銘打たれたケースの多くは、以下の3つのいずれかに該当します。
- 一番くじONLINEでの後日受注販売:店頭発売から数週間〜数カ月後に公式オンラインで展開される枠。ただしアクセス集中によるサーバーダウンや即時完売が常態化しています。
- キャンセル分や予備在庫の二次出荷:流通倉庫に保管されていた不具合対応用の予備ロットが、ごく一部の公式ショップ等に少数再入荷するケース。
- 仕様変更を伴う「復刻弾」:1〜2年後に彩色やポージング、下位賞の構成を変えて「〜RE:BORN〜」等の別タイトルとして再商品化されるケース。
したがって、「定価での店頭再入荷」を漫然と待つ戦略は得策ではありません。欲しいキャラクターが明確にある場合は、発売後1〜2週間のフリマ市場で出品数が最も多くなり、一時的に相場が落ち着くタイミングを見極めてシングル買いする方が、結果的にトータルコストを抑えられるケースが多いのです。