「相手の主張をまともに聞かず、個人攻撃にすり替える」「極端な二者択一を迫って逃げ道を塞ぐ」――ネット上で日常茶飯事となったこれらの言動は、単なる感情論ではない。明確な意図をもって仕掛けられた論理トリックだ。悪用厳禁とされるこれらの技術は、一見すると説得力があるように思わせる巧妙な心理的罠に満ちている。
不当な「論破」から身を守るために必要なのは、感情的な反論ではない。相手がどのパターンの詭弁を使っているのかを冷静に分類し、議論の軸を元の位置に戻す思考法である。論争の渦中で相手の罠を識別できれば、無意味な消耗戦に巻き込まれるリスクは激減する。