ネット検索やSNSの投稿を見ていると、時折「外観が厳格すぎて入るのに勇気がいる」「格式の高い会員制サロンのような雰囲気ではないか」という書き込みを見かけることがあります。店名が「メフィストフェレス(悪魔)」であり、看板や外壁も中世ヨーロッパの古城のようなデザインであるため、一見客や観光客が心理的なハードルを感じてしまうケースがあるようです。
しかし、これは完全な誤解です。重厚な扉の内側に広がるのは、下町情緒に溢れた極めてアットホームな大衆喫茶の日常です。スタッフの接客は高知らしい温かさと気さくさに満ちており、ジャージ姿の近所の方からスーツ姿の会社員、一眼レフを首から下げた観光客まで、あらゆる人々を等しく迎え入れています。
もう一つの盲点は、「奥のスペースの広さ」です。間口からは想像もつかないほど奥行きがあり、総席数は100席近くに及びます。手前の喫茶席だけでなく、中庭を囲むテーブル席や、かつてシネマ上映が行われていたフロアなど、座る場所によって全く異なる景色が広がっています。一度の訪問で手前の席に座っただけで満足せず、空いている時間帯であれば中庭が見渡せる奥の席をリクエストしてみるのが通の楽しみ方です。