リトグリが直面していた負荷の大きさは、ファンコミュニティの間でも長らく懸念事項として語られていました。メジャーデビューから5人体制の円熟期にかけて、グループは年間に数十本から100本近いライブやイベントを消化し、休む間もなく新曲のレコーディングとプロモーションに追われていました。
ファンフォーラムやSNSに記録されていたリアルなファンの反応を検証すると、異変の兆候は突発的なものではなかったことがわかります。
「2019年頃から芹奈の歌い方が痛切さを帯びていて、感情のすべてを削ってステージに立っているように見えて心配だった」
「manakaのあの細い身体で、グループの低音グルーヴを一身に背負い続ける重圧は凄まじかったはず。突然耳が聴こえなくなった時の本人の絶望を想像すると胸が締め付けられる」
現場を観客席から見守り続けていたファンほど、彼女たちが背負っていた「本物の歌声を届ける」という看板の重さを痛感していました。リトルグリーモンスター体調不良突発性難聴や精神疾患の発症は、偶発的な不幸ではなく、10代前半から休むことなく全力疾走を続けたアーティストたちの心身が発した悲鳴でもあったのです。