アルバム『BIG MAMA』の収録曲として提示された本作は、作品全体の歪んだリアリティを象徴する重要なピースであった。トイズファクトリーという自由度の高いクリエイティブ環境があったからこそ、この実験的なアプローチが結実したことは疑いようがない。メジャーシーンの真ん中で、これほどのリスクを背負った表現を敢行する音楽産業におけるスタンスは実に刺激的だ。
商業主義と芸術的挑戦のバランス。アルバムの中で浮き彫りになるこの異彩は、時間の経過と共にその存在感を増してきた。チャートを賑わせる多くのJ-POPが安全圏に留まる中、傷つくことを恐れずに異彩を放ち続ける楽曲の存在は、レーベルの歴史においても特異な輝きを放ち続けている。