加藤あいの出演作まとめを振り返る上で外せないのが、従来の清純派イメージを鮮やかに覆した重厚な演技の数々です。特に視聴者に強い衝撃を与えたのが、2000年に放送された伝説的ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)のヒロイン・渋沢ヒカル役でした。
物語終盤における狂気と哀愁を孕んだ二面性の表現、そしてベッドシーンを想起させるセンシティブな演出は、当時10代だった彼女の女優魂を世に見せつける結果となりました。単なる露出や過激さに頼るのではなく、息をのむ心理描写と生々しい感情表現が、視聴者に「色気」として強烈に焼き付いたのです。
さらに代表作となった映画・ドラマ『海猿』シリーズでは、伊藤英明演じる主人公・仙崎大輔の恋人(のちに妻)となる伊沢環菜役を熱演。過酷な運命に翻弄されながらも愛を育むリアルなラブシーンや抱擁シーンは、健康的でありながら大人の情愛に満ちた名場面として語り継がれています。過激さという言葉の裏には、彼女が作品ごとに見せた妥協なきプロフェッショナリズムが存在しています。