日本国内における資産階層を正確に把握する上で指標となるのが、野村総合研究所(NRI)などが分類する「純金融資産保有額」に基づく階層ピラミッドです。預貯金、株式、投資信託、債券などの合計から負債を差し引いた純金融資産によって、世帯は主に5つのステージに区分されます。
最上位に位置する純金融資産5億円以上の「超富裕層」は、全国で約9万世帯前後に過ぎません。その大半は大企業の創業一族、上場を果たしたメガベンチャーの創業者、歴史ある地主一族などです。彼らの実態は、自己資本を活用したプライベートカンパニーの運営や、オルタナティブ投資による非公開株・海外不動産への分散など、個人レベルを超えた資産運用体制を構築しています。
一方、純金融資産1億円以上5億円未満の「富裕層」は約140万世帯を超え、年々その裾野が広がっています。この層には開業医や上場企業の役員だけでなく、40代〜50代で資産形成を完了させたサラリーマン投資家が数多く含まれている点が特徴的です。