巨額投資詐欺の根底にある手口の代名詞が、100年以上前から存在するポンジ・スキームです。新規の出資者から集めた資金を運用益と偽って既存の出資者に配当する自転車操業の仕組みを指します。
この手口が破綻するまで見抜かれにくい最大の理由は、「初期段階では約束通り高い配当が実際に振り込まれる」という点にあります。口座に着金した実績を確認した被害者は、「本当に儲かる」と確信し、自ら追加出資を行うだけでなく、親族や知人を紹介して被害規模を加速度的に拡大させてしまいます。
さらに、心理的トラップとして機能するのが「権威性の悪用」です。政界・財界の有力者とのパイプを誇示する写真や、テレビCM、全国紙への全面広告、さらには有名タレントの起用を通じて、無意識の安心感を植え付けます。過去の大型事件でも、被害に遭った著名人や広告塔として利用された芸能人が多数存在し、それが一般投資家の警戒心を解く決定打となりました。