ネット上の簡易解説動画などで広く拡散されている情報の中には、長期保存や安全性の観点から見直すべき誤解がいくつか散見されます。
代表的な誤解が「絵の具はすべてアクリル絵の具で問題ない」「ニスを塗ればどんな粘土でも半永久的に保存できる」という言説です。実際には、粘土の種類(石粉粘土、紙粘土、樹脂粘土、透明粘土)によって吸水率と収縮率が大きく異なります。水分の多い紙粘土の上に高密度のレジンを直接流し込むと、内部に閉じ込められた湿気が原因で数カ月後にカビや異臭が発生するリスクがあります。
また、完成品をハンドメイドのマグネット加工やキーホルダーとして実用化する場合、接着剤の選定が成否を分けます。一般的な木工用ボンドや瞬間接着剤では、粘土と金属の熱膨張率の違いに耐えきれず、使用中の衝撃で容易に脱落してしまいます。衝撃に強いエポキシ系2液混合接着剤を使用し、接着面をあらかじめ紙やすりで荒らしておくことが、市販品並みの強度を保つための必須条件です。