小比類巻のキャリアを語る上で外せないのが、国内外のトップクリエイターたちとの刺激的なケミストリーだ。レベッカのリーダーであり名コンポーザーの土橋安騎夫が手掛けた『Hold On Me』は、ドラマ主題歌としても爆発的なセールスを記録。洗練されたポップセンスと彼女のソウルフルな歌声が完璧に噛み合い、ソニー・ミュージックエンタテインメントを代表する大ヒット作として歴史に名を刻んだ。
そして、音楽ファンに衝撃を与えたのが、米国の天才ミュージシャン・プリンス(Prince)からの楽曲提供だ。ミネアポリスのペイズリー・パーク・スタジオに単身乗り込み、プリンス本人と対峙した経験は、日本の音楽産業においても極めて異例の出来事だった。世界最高峰のファンクとグルーヴを全身で浴び、彼女のボーカリズムはさらなる高みへと昇華していった。