退職願は、そのまま剥き出しで手渡すことは厳禁とされており、必ず専用の封筒に入れて提出します。封筒の選定や記載内容にも厳格なマナーが存在します。
1. 白無地封筒のサイズとマナー
使用する封筒は、中身が透けない二重構造になった「白無地封筒」が鉄則です。茶封筒(クラフト封筒)は事務連絡や請求書用とみなされるため、退職願のような重要書類には適しません。また、手渡しが基本であるため、表面に赤枠の郵便番号欄が印刷されていない「〒枠なし」の封筒を選ぶのが最も格式の高いマナーです(〒枠ありしか手に入らない場合でも重大なマナー違反にはなりませんが、極力枠なしを用意するのが望ましいとされます)。
用紙サイズと封筒の組み合わせは以下の通りです。
- B5用紙(便箋)の場合:長形4号(長4)封筒(90×205mm)
- A4用紙(PC印刷等)の場合:長形3号(長3)封筒(120×235mm)
2. 封筒の表面・裏面の書き方
退職願の封筒の書き方は、中央に正確なバランスで配置することが美しさの鍵となります。
- 表面:中央やや上に、黒のボールペンで「退職願」と縦書きで大きく明瞭に書きます。
- 裏面:左下に自分の「所属部署名」と「フルネーム」を縦書きで小さめに記入します。郵便番号枠のない白無地封筒の場合、住所の記載は手渡しであれば原則不要です。
- 封締め:手渡しで直属の上司に提出する場合、上部のフラップ(折り返し)は折るだけで、糊付け(シール貼り)は不要とされています(人事部門や上司が中身を速やかに確認するため)。ただし、郵送を指定された場合や、会社規定で厳封が求められる場合は、糊付けした上で中央に「〆」(しめマーク)を黒インクで記入します。
3. 用紙の折り方と封入の手順
用紙は印刷面(文字の書いてある面)を内側にして「三つ折り」にします。まず下から1/3を上に折り上げ、次に上から1/3を下に被せるように折ります。封筒の裏面から見て、用紙の右上(書き出しの頭)が封筒の右上に来る向きで封入します。