作家としての活動に加え、彼が長年ライフワークとしてきたのが「よい子に読み聞かせ隊」の活動だ。全国の幼稚園や学校、被災地などを巡り、子どもたちに絵本を読み聞かせてきた。体力の変化に伴い、遠出する機会は減ったものの、オンラインを活用した読み聞かせや、新たな児童書の執筆は今も続けている。
彼が子どもたちに伝えたいのは、「みんな違って、みんな良い」というシンプルな真理だ。かつて自身が社会の枠組みからはみ出し、苦しんだ経験があるからこそ、大人の顔色を窺う子どもたちの心が痛いほどわかるという。彼の読み聞かせは、ただ本を読むのではない。子どもたちの魂に語りかける作業なのだ。