1928年(昭和3年)6月生まれのドクター中松の年齢は、2026年の誕生日を迎えると実に98歳に達します。かつて世間を騒がせたド派手なジャンパー姿やフライングシューズでの跳躍こそ影を潜めたものの、公式発信や関係者への取材によると、その知的好奇心と創作意欲は未だ衰えを知りません。
現在の生活拠点は東京都内の自社ビルおよび自宅であり、日常的な移動には車椅子を併用する場面が見られるものの、滑らかな口調で持論を展開する姿は健在です。主宰する「世界天才会議」の運営や、地球環境保全を目的としたエネルギー変換装置、さらには超高齢社会を見据えた健康機器の開発など、中松義郎の発明と特許にかける情熱は少しも枯渇していません。
特筆すべきは、彼が掲げ続ける「144歳まで生きる」という人生計画です。人間の細胞分裂限界(ヘイフリック限界)から逆算したというこの数字に向け、日々の体調変化を事細かに記録・数値化するライフログ生活を、90代後半となった今も淡々と実行しています。世間が抱く「過去の人」という先入観をあざ笑うかのように、現役の発明家として日々デスクに向かう姿は、まさに驚異的と言うほかありません。