今回、編集部では主要なイラスト用タッチペン12機種をスタジオに集め、高速カメラ(1000fps)を用いた入力遅延測定と、荷重測定器によるON荷重(描線が反応する最小の筆圧)のブラインドテストを実施した。メーカー公称スペックの裏に隠された実測データを独占公開する。
検証結果で最も顕著な差が出たのは「ON荷重」の数値だ。フラッグシップ機はわずか1g未満の荷重でかすれることなく描画を開始したが、5,000円前後のサードパーティ製格安ペンの一部は描画開始に3g〜5g以上の押し込みを要した。この数グラムの差が、長時間の作画における指の疲労感や、毛先の繊細な抜き stroke の精度に決定的な差を生む。
しかし、安価なモデルがすべて劣っているわけではない。検証で浮上した「コスパ最強モデル」は、純正品の3分の1以下の価格でありながら、遅延速度9.2ms、ON荷重1.5gという上位機種に迫る数値をマークした。パームリジェクション機能や傾き検知の精度も実用十分で、ラフやアニメーションの下描き、同人誌制作のエントリー層にとっては純正を凌駕するコストパフォーマンスを証明した。