大社とは何か?神社・神宮と違う格式の真相を徹底解説とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
一般の参拝者が抱きがちな「神社号のヒエラルキー」について、客観的なデータと歴史制度を整理しました。神社本庁が包括する神社約8万社のなかで、社号ごとにどのような違いや選定基準が存在するのかを把握することで、神社の本質がより立体的に見えてきます。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価神宮(じんぐう)全国約25社(伊勢神宮、熱田神宮、明治神宮、鹿島神宮など)皇祖神・歴代天皇を祀る社、または皇室と特別な縁がある古社皇室祭祀との結びつきが最も強く、格式としては別格の最高位に位置づけられる。大社(たいしゃ)全国約24社(神社本庁傘下。出雲、伏見稲荷、諏訪、春日など)旧官幣大社・国幣大社で、全国の系列本宮や強大な崇敬基盤を持つ社地域神・国津神の頂点であり、民衆信仰の全国的総本山としての性質が強い。宮(ぐう・みや)全国数百社(天満宮、東照宮、八幡宮など)親王などの皇族を祀る社、または歴史的偉人を神格化した社徳川家康や菅原道真など、歴史上の重要人物の霊を祀る顕彰的性格を帯びる。神社(じんじゃ)全国約8万社の大部分を占める標準的社号氏神神社、産土神社、地域の村社など多岐にわたる生活圏に最も近い信仰の場であり、神道の裾野を支える普遍的な存在。
明治時代から1945年の敗戦まで、日本には国家が神社を管理する「近代社格制度」が敷かれていました。当時、最高位とされたのは皇室から直接幣帛(へいはく)が奉納される「官幣大社(かんぺいたいしゃ)」67社や、国庫から幣帛を受ける「国幣大社(こくへいたいしゃ)」6社でした。
1946年にGHQの神道指令によって国家と神道が政教分離され、公式の社格制度は全廃されました。しかし、神社の由緒や祭祀の重みそのものが消滅したわけではありません。旧官幣大社や国幣大社を中心に、神社本庁規程のもとで「大社」を公称することが個別に認められ、今日目にする大社網が形成された経緯があります。