ここ数年で完全に定着したパーソナルカラー診断メンズレディースの文化だが、同時に「私はイエベ秋だからブルー系の服は一生着られない」「ブルベ夏だからキャメルを着ると顔がくすむ」と思い込み、選べる洋服の選択肢を自ら狭めてしまう「カラー迷子」が急増している。
しかし、イエベブルベ似合う色組み合わせ現在の理論的アプローチにおいて、この解釈は明らかな誤解である。色彩学の専門家が指摘するように、パーソナルカラーの本質は「特定の色相(赤、青、黄色など)を排除すること」ではなく、「各色相のなかでどのトーン(明度と彩度)を選ぶか」にある。
例えば、イエローベースの人であっても、黄みを帯びた「ターコイズブルー」や「ピーコックグリーン」を選べば肌映りは格段に明るくなる。同様に、ブルーベースの人が暖色を取り入れる際は、青みがかった「バーガンディ」や「ローズベージュ」を選定すれば調和を乱すことはない。
さらに、パーソナルカラーに左右されずに洗練を極めるテクニックとして再評価されているのが、同系色トーンオントーンコーデ詳細まとめで解説される配色技法だ。同じ色相のなかで「明るいライトトーン」と「落ち着いたダウントーン」を重ねるグラデーションの手法を用いれば、色同士の喧嘩が起きず、上品で奥行きのある佇まいが完成する。顔まわりに自分の得意なパーソナルカラーを配置し、ボトムスやアウターに好きな色を持ってくるだけでも、肌の美しさと自由なおしゃれは完全に両立可能である。