彼女の表現領域は紙媒体にとどまらない。TBSラジオをはじめとする電波メディアで見せる軽妙かつ芯の通った語り口は、深夜のリスナーやカルチャーファンを虜にしてきた。飾らない肉声だからこそ届く真実味がある。
同時に、ウェブプラットフォームのnoteや音声配信ツールを巧みに使いこなし、マスメディアではこぼれ落ちてしまう繊細な感情の機微をダイレクトに読者へと届けている。アルゴリズムが支配するデジタル空間の片隅で、体温の宿るコミュニティを地道に耕し続ける姿勢は、次世代のクリエイターにとってひとつの理想形と言えるだろう。