2000年代半ばから2010年代にかけて、牛丼業界はBSE(牛海綿状脳症)問題や熾烈な価格競争の荒波に呑み込まれた。大手チェーンが規模の経済を生かしたコスト削減と怒涛の店舗展開を進める中、首都圏中心の店舗展開を行っていたらんぷ亭は難しい舵取りを迫られる。
メニューの多角化や他業態への転換など生き残りをかけた模索が続いたものの、時代の奔流を食い止めるには至らなかった。2015年、学芸大学店などの閉店を最後に、らんぷ亭の牛丼は実店舗としての歴史に静かに幕を下ろした。看板が外された日の寂しさを、今も鮮明に覚えているファンは少なくない。