ネット動画やDIY掲示板で広く出回っている情報の中には、現場の構造力学を無視した危険な誤解が散見されます。その代表例が「袋詰めのドライモルタル(砂とセメントのプレミックス材)を敷き詰めて水を撒くだけ」という簡易施工法です。
結論から述べると、ドライモルタルによる駐車場DIYには構造的な限界があります。水を後から散布する「水撒き工法」では、内部まで均一に水分が浸透せず、上層だけが固まり下層が粉のまま残る現象(ドライアウト・未硬化)が確実に発生します。人が歩くだけのアプローチならともかく、乗用車のタイヤ負荷がかかれば数週間で内部から粉砕され、陥没・割れが発生します。
車両が乗るスペースでは、土間コンクリートの厚さは駐車場用途で最低10cm〜12cmを確保し、砂利・砂・セメントが規定比率で混練された「本物の生コンクリート」を流し込まなければ十分な曲げ強度と耐荷重を得ることはできません。