作品を客観的に再検証するため、海坊主というキャラクターのフィジカルデータ、戦闘スタイル、そして歴代の映像化作品におけるキャスティングの変遷を体系的にまとめました。
特にアニメ版において海坊主の声優を務める玄田哲章氏の功績は計り知れません。アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えなどで知られる力強く野太いバリトンボイスで敵を威圧する一方、猫に脅えて甲高い悲鳴を上げる演技の落差は、アニメーション史上に残る名演と評されています。2023年公開の『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』でも変わらぬ圧倒的な声の張りを披露し、世代を超えたファンを歓喜させました。
また、シティーハンター海坊主の実写キャストとして世界中に衝撃を与えたのが、2019年のフランス実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(監督・主演:フィリップ・ラショー)で海坊主役(役名:パンチョ)を演じたカメル・ゲンフー氏です。特殊メイクに頼ることなく、鍛え抜かれた肉体とスキンヘッド、鋭い眼光で原作から抜け出してきたかのような完璧な実写再現を達成。日本語吹き替えを玄田哲章氏自身が担当したことも相まって、映画ファンから「実写化の奇跡」と賞賛されました。