テレビ朝日系のニュース番組『報道ステーション』をはじめとする主要メディアも、この異常事態の深層に迫る報道を立て続けに展開している。ある番組が放映した社会問題ドキュメンタリーの密着取材では、街灯もない深夜の線路脇斜面に三脚を隙間なく並べ、危険な位置取りを巡って罵声を浴びせ合う撮影者たちの姿が生々しく記録されていた。
ひとたび事故が起きれば命を落としかねない現場で、互いを威嚇しながらカメラを構える凄惨な状況。取材に応じた元撮影者は、「一度SNSで万単位の反響を得てしまうと、次はもっと激しいアングルで撮らなければ見向きもされないという強迫観念に囚われる」と告白した。かつての静かな鑑賞空間は、承認欲求に飢えた人々が衝突する過酷な現場へと変貌しているのだ。