「Cの先には何があるのか?」という問いは、昭和から平成にかけて学校の教室や放課後の雑談で定番のネタとして語り継がれてきました。結論から述べると、恋のABCD以降に単一の公式定義は存在せず、地域やコミュニティによって異なる意味が付与された「言葉遊びの派生形」です。
当時流布した代表的な説を検証すると、最も広く知られていたのが「D=ドロン(別れ・逃走)」です。C(性交渉)に達した後に男性側が姿を消す、あるいは関係が破局することを当時の流行語「ドロン」に掛けたものでした。また、生物学的な結果として「D=Delivery(出産・妊娠)」を指すという戒め交じりの説や、英語の原義に戻って「D=Date(結婚を前提とした正式な交際・デート)」とする説も存在しました。
さらにエスカレートした俗説では「E=Engagement(婚約)」「F=Family / Funeral(家庭形成、または関係の完全な終了)」など、アルファベットを無理矢理こじつけたバリエーションが次々と生み出されました。これらは性的な好奇心とタブーに対する若者たちのユーモアが生んだ都市伝説であり、恋愛の進展というよりは、性関係を持った後に待ち受ける現実的なリスクや未来を揶揄したパロディであったと分析されています。