日が傾き始めると、アメ横は昼間の市場から巨大な野外居酒屋街へと鮮やかに表情を変える。赤ちょうちんが風に揺れ、線路を走る電車の重低音が頭上に響く中、路上に溢れ出たテーブル席は一瞬で酒描きたちで埋め尽くされる。
生ビールグラスを傾け、名物のモツ煮込みや焼き鳥を味わう。隣のテーブルに座った見知らぬ客と自然と会話が始まり、気づけば一緒に乾杯している。そんな光景がここでは日常茶飯事だ。肩肘を張らずに素の自分でいられる解放感。洗練された都市生活の対極にあるこの温かい雑多さこそが、夜のアメ横が持つ中毒的な魅力と言える。