彼女を取り巻く空気感には、常に独特の緊張感がある。体育大学出身というバックボーンからくる驚異的な身体能力と、何事にも全力で挑む姿勢。普通なら好感度しか生まないはずの要素が、なぜ反発を生むのか。
息が詰まるほどの真面目さ。それが、冷笑主義が蔓延するネット社会において、ある種の居心地の悪さを観客に抱かせる瞬間があるのだ。「そこまで頑張らなくてもいい」「いい子ぶっているのではないか」という穿った見方が、小さな違和感を増幅させ、大きな批判のうねりを作り出してしまう。しかし、彼女はそのスタイルを頑に変えなかった。妥協を許さない生き様そのものが、最大の武器であり、同時に最大の摩擦係数でもあった。