榛名山の山腹に鎮座する榛名神社は、まさに自然崇拝の原点を体現する場所だ。清流のせせらぎを聞きながら杉木立の参道を進むと、突如として視界に現れる「御姿岩(みすがたいわ)」。本殿背後にそびえ立つその巨岩は、まるで社殿と一体化しているかのように食い込んでいる。
古くから水神や火防の神として崇敬を集めてきたが、境内に満ちる気は強烈な「浄化と再スタート」を促す。参道途中にある滝の飛沫を浴び、神仏習合の名残を留める三重塔を見上げると、雑念が削ぎ落とされる感覚に陥る。参拝を終えた後の足取りの軽さは、訪れた者だけが実感できる特権だ。