ネット上の掲示板やSNSでは、「大江戸骨董市はプロが買い占めて素人には良いものが残っていない」「地方の寺社市はガラクタばかりで値段に見合わない」といった声が散見されます。しかし、現場取材を重ねると、そうした言説が一面的な誤解に過ぎないことが浮き彫りになります。
出店歴30年を超えるベテランディーラーは、取材に対してこう打ち明けます。
「朝一番の7時台にディーラー同士が買い付け合うのは確かですが、彼らが探しているのは『確実に転売利益が出る基準化された有名骨董』です。一般の来場者が日常の食卓で使いたい味わいのある器や、インテリアとして映える無銘の古道具は、昼過ぎまでじっくり探せばいくらでも見つかります」
また、アンティークフェア関東 最新情報を追う中で見えてきたのは、出店者側の意識変化です。近年は若い店主が独自の審美眼で買い付けたモダンなヴィンテージ品を並べるブースが増加し、「古いだけで埃をかぶった商品」を漫然と並べる店は淘汰されつつあります。ネットの評判に惑わされず、実際に足を運んで自分の目で確かめる行為そのものに、骨董市探訪の醍醐味が存在します。