悠仁さまの読み方は「ひさひと」であり、正式な称号を含めた宮内庁の表記では「悠仁親王(ひさひとしんのう)」となります。一般的には「悠仁さま」として親しまれていますが、皇室において男性皇族の名前に共通して用いられる「仁(ひと)」の文字を受け継ぎつつ、頭文字に「悠」が選ばれました。
宮内庁の公表資料によると、「悠」の文字には「ゆったりとした気持ちで、長く久しく生きてほしい」という秋篠宮ご夫妻の願いが込められています。中国の古典『詩経』や『陶淵明集』にも見られるように、「悠」は悠然・悠久といった広大でおおらかな時間の広がりや精神的な豊かさを示す漢字です。平成から令和へと移り変わる激動の時代において、何事にも動じず落ち着いて国民に寄り添う人格を育んでほしいという親心が反映されています。
また、皇族方お一人おひとりを象徴するシンボルである「お印(おしるし)」には、針葉樹の「高野槇(こうやまき)」が選ばれました。高野槇は日本固有の樹木であり、日本庭園や霊峰・高野山でも大切に保護され、天に向かってどこまでも真っ直ぐに凛とそびえ立つ特徴を持っています。「大きく、まっすぐに育ってほしい」という願いが込められたこのお印は、身の回りの品々や調度品に刻まれ、悠仁さまの健やかなご成長を静かに見守り続けています。