『VIVANT』のような超大型ドラマが社会的ヒットとなった背景には、主演陣の華やかさだけでなく、脇を固めるキャスト陣の圧倒的な層の厚さがあった。ダイナミックに躍動する主役たちのストーリーを成立させるためには、地に足の着いた説得力を提供するバイプレイヤーの存在が不可欠だ。
宮下今日子が演じたマザー・ヤスダは、視聴者に「この世界は本当に実在する」と信じ込ませる力を持っていた。彼女が画面に現れる数分間によって作品全体の解像度が跳ね上がり、視聴者の考察ブームをさらに熱く燃え上がらせる大きな推進力となった。