囲炉裏端に腰を下ろし、炭の赤らみに手をかざす。串を回しながら連れ合いと他愛のない会話を交わし、焼き上がりの香りに目を細める。そこには、ファストフードや均一化された都市の飲食店では決して味わえない、人と食の原始的な結びつきがある。
阿蘇の厳しい冬を越え、萌えるような新緑の春を迎え、爽快な秋風が吹き抜ける。移ろう季節の真ん中で、炭火は今日も変わることなく静かに燃え続けている。伝統の味を頑なに守りながら、訪れる者を温かく包み込む奥阿蘇の懐の深さ。旅の途上で立ち寄るそのひとときは、心と身体の奥深くまで温もりを届けてくれるに違いない。 (出典: 高森 田楽 の 里(Yahoo!ニュース))
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