1995年に放送された大ヒットドラマ『星の金貨』。彼女が演じた耳と口が不自由なヒロイン・倉本彩のひたむきな姿は、日本中に涙を降らせた。主題歌である「碧いうさぎ」は、彼女自身が手話を交えて歌い、ミリオンセラーを記録。この楽曲は単なるヒット曲を超え、日本社会に手話というコミュニケーション手段を広く認知させるきっかけとなった。
彼女の表現力は、言葉の壁を越えて人々の胸に刺さる力を持っていた。切ないメロディに乗せて、指先ひとつひとつに感情を込めて歌う姿は、テレビ画面を通じて視聴者の心に直接語りかけていた。この時代に確立された「はかなくも強い女性像」は、彼女のキャリアにおいて一つの頂点だったと言えるだろう。